このページは一般的な病気の説明です。診察・検査・治療は、お子さんの年齢や状態によって異なります。息ができない、唇が青い、呼びかけへの反応が乏しい場合は119番へ。初診は対面での診察をお願いします。
登園・登校の期間は発症日・解熱日などを0日として翌日から数えます。二つの条件があるときは両方を満たし、体調の回復と園・学校の指示をご確認ください。例外的な扱いは医師とご相談ください。
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30件の病名を表示しています
インフルエンザ
別名:インフル
急な発熱や強いだるさが特徴です。検査の時期、治療、家庭での見守りと登園・登校の目安を紹介します。
詳しく見る →新型コロナウイルス感染症
別名:新型コロナ・COVID-19
発熱、のどの痛み、咳などがみられます。体調の変化を観察し、検査結果だけで受診の必要性を判断しないことが大切です。
詳しく見る →溶連菌感染症
別名:溶連菌・溶連菌性咽頭炎
強いのどの痛みや発熱、発疹の原因になります。必要な検査で判断し、処方された抗菌薬を指示どおりに使います。
詳しく見る →アデノウイルス感染症
別名:咽頭結膜熱・プール熱
発熱、のどの痛み、目の充血が特徴の咽頭結膜熱。プール以外でも感染し、症状に合わせたケアが必要です。
詳しく見る →突発性発疹
別名:突発
乳幼児で、数日の発熱のあとに発疹が出る病気です。発疹が出る前は、ほかの発熱の原因も確認します。
詳しく見る →伝染性紅斑
別名:りんご病
頬の赤みや腕・脚の網目状の発疹が特徴です。発疹が出る前にうつりやすく、妊娠中の家族への配慮も必要です。
詳しく見る →手足口病
口の痛みと手足の発疹が特徴です。発疹の数よりも、飲めているか・元気が保たれているかを確認します。
詳しく見る →ヘルパンギーナ
急な発熱と、のどの奥の小さな水疱・潰瘍が特徴です。痛みで飲めなくなることによる脱水に注意します。
詳しく見る →水ぼうそう
別名:水痘・すいとう
かゆみのある発疹が水疱、かさぶたへと変化します。感染力が強いため、受診前に水ぼうそうの疑いを伝えてください。
詳しく見る →おたふく風邪
別名:流行性耳下腺炎・ムンプス
耳の下やあごの周りが腫れて痛みます。片側だけのこともあり、頭痛・嘔吐や聞こえの変化にも注意が必要です。
詳しく見る →はしか
別名:麻しん・麻疹
高熱、咳、目の充血に続いて発疹が出ます。感染力が非常に強く、疑うときは必ず受診前に電話で相談してください。
詳しく見る →かぜ
別名:風邪・感冒
鼻水、のどの痛み、咳などを起こす身近な感染症です。多くはウイルス性で、抗菌薬が必要かどうかは診察で判断します。
詳しく見る →RSウイルス感染症
別名:RS・RSV
乳児では細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。熱の高さより、呼吸の仕方とミルクの飲み方に注意します。
詳しく見る →ヒトメタニューモウイルス感染症
別名:ヒトメタ・hMPV
発熱や咳を起こし、気管支炎・肺炎になることもある感染症です。検査名よりも呼吸と全身状態の確認が重要です。
詳しく見る →マイコプラズマ感染症
別名:マイコプラズマ・マイコプラズマ肺炎
熱と長引く咳が手がかりになる感染症です。咳の長さだけでは診断できず、治療後の経過も確認します。
詳しく見る →百日咳
発作のように続く咳が特徴ですが、乳児では目立つ咳がなく呼吸が止まることもあります。早めの診断と感染対策が大切です。
詳しく見る →気管支ぜんそく
別名:喘息・ぜんそく
気道の炎症によって咳やゼーゼーを繰り返す病気です。発作を和らげる治療と、発作を起こしにくくする管理を分けて考えます。
詳しく見る →中耳炎
別名:耳の痛み・みみのいたみ
急性中耳炎は耳の痛みや発熱を、滲出性中耳炎は聞こえにくさを起こします。痛みが消えた後の経過確認も大切です。
詳しく見る →アレルギー性鼻炎
別名:花粉症・かふんしょう
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが続き、睡眠や集中力にも影響します。原因と生活への影響に合わせて治療を選びます。
詳しく見る →アトピー性皮膚炎
別名:アトピー・湿疹
かゆい湿疹を繰り返す病気です。保湿だけでなく炎症を十分に抑え、よい状態を保つ治療を続けます。
詳しく見る →食物アレルギー
別名:食物アレルギー・食物あれるぎー
食後のじんましん、咳、嘔吐などで気づくことがあります。正しい診断のもと、必要最小限の除去と緊急時の備えを考えます。
詳しく見る →じんましん
別名:蕁麻疹
かゆい膨らみが現れては消える皮膚の症状です。食物アレルギーとは限らず、呼吸や全身の症状を伴うかを確認します。
詳しく見る →とびひ
別名:伝染性膿痂疹・でんせんせいのうかしん
細菌感染で水疱やじゅくじゅくした傷ができ、触った手から広がります。治療と清潔、患部を覆う工夫が大切です。
詳しく見る →感染性胃腸炎
別名:胃腸炎・ノロウイルス
嘔吐や下痢で水分・塩分が失われます。脱水を防ぎながら、血便や強い腹痛など別の病気のサインも確認します。
詳しく見る →便秘症
別名:便秘・べんぴ
回数が少ないだけでなく、硬い・痛い・我慢する排便も便秘のサインです。痛みなく出せる状態を続けることを目指します。
詳しく見る →夜尿症
別名:おねしょ
夜の尿量と膀胱の働きなどが関係し、本人の努力不足ではありません。生活の調整と必要な治療を一緒に考えます。
詳しく見る →尿路感染症
別名:おしっこの痛み・膀胱炎
膀胱や腎臓などに細菌が感染する病気です。乳児ではおしっこの症状がなく、発熱や哺乳低下だけの場合もあります。
詳しく見る →てんかん
別名:癲癇
脳の神経活動に由来する発作を起こす病気です。全身のけいれんだけでなく、短く反応が止まる発作などもあります。
詳しく見る →熱性けいれん
別名:熱性発作・ねっせいけいれん
主に乳幼児が発熱に伴って起こすけいれんです。安全を確保して時間を測り、長引く場合は救急車を呼びます。
詳しく見る →睡眠障害
別名:睡眠の悩み・眠りの悩み
寝つけない、朝起きられない、いびきが強いなど、原因はさまざまです。睡眠時間と日中の困りごとを一緒に確認します。
詳しく見る →該当する病名がありません。検索語や分類を変えてお探しください。
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インフルエンザ
どんな病気?
インフルエンザウイルスによる呼吸器の感染症です。急な発熱、頭痛、筋肉痛、だるさに、咳や鼻水が伴います。子どもでは嘔吐や下痢がみられることもあり、熱の高さだけでなく、呼吸・水分摂取・反応の様子が大切です。
診察と治療の考え方
周囲の流行や症状の経過を確認し、必要に応じて検査をします。発症直後の検査は陰性でも感染を否定できません。「検査が出るまで待つ」ために、つらい症状がある子の受診を遅らせないでください。抗インフルエンザ薬は発症早期ほど効果が期待されますが、年齢、重症度、持病などを踏まえて使用を判断します。全員に同じ薬が必要なわけではありません。
家庭で気をつけること
少量ずつ水分をとり、休息を優先します。解熱薬は子ども用に指示されたものを使い、家族の薬を流用しないでください。薬を使ったかどうかにかかわらず、急に走り出すなどの異常行動が起こることがあります。少なくとも発熱から2日間は一人にせず、窓や玄関の施錠など転落・飛び出しを防ぐ対策をとります。
受診を急ぐサイン
息苦しい、水分がとれない、一度よくなってから再び悪化した場合は早めに再受診を。けいれんが続く、反応がおかしい、意識がはっきりしない場合は救急対応が必要です。
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新型コロナウイルス感染症
どんな病気?
新型コロナウイルスによる感染症です。発熱、のどの痛み、咳、鼻水、だるさのほか、嘔吐・下痢などがみられることもあります。軽い症状で回復する子もいますが、乳児や持病のある子では、呼吸や哺乳の状態を特に注意してみます。
診察と検査
症状が始まった日、家族や園・学校での流行、持病などを確認して検査の必要性を判断します。検査の時期や検体のとり方によって陰性になることがあるため、陰性でも症状が強ければ診察が必要です。家庭用検査薬は承認された医薬品を説明書どおりに使用してください。
治療と家庭でのケア
水分補給と休息、必要に応じた解熱・鎮痛などが基本です。抗ウイルス薬は年齢、重症化リスク、発症からの時間などの条件があり、医師が適応を判断します。家族で薬を共用しないでください。室内の換気、手洗い、タオルなどの共用を避ける工夫を行い、マスクは年齢や状態に応じて無理なく使用します。
こんなときは再受診を
呼吸が速い、胸やみぞおちが呼吸のたびにへこむ、飲めない、尿が明らかに減る、ぐったりする場合は早めに相談します。回復後も発熱が続く、胸痛や息切れがある、強い疲れで日常生活に支障がある場合も相談してください。
登園・登校の目安
登園・登校はいつから?
学校での出席停止は「発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで」が基準です。解熱だけでなく、体調が回復していることも確かめます。発症後10日間は感染を広げない配慮を続けましょう。
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溶連菌感染症
どんな病気?
主にA群溶血性レンサ球菌という細菌による感染症です。のどや扁桃に感染すると、発熱、飲み込むときの痛み、首のリンパ節の腫れなどが起こります。舌が赤くぶつぶつしたり、細かな赤い発疹が広がったりすることもあります。のどが赤いだけでは、ウイルス性のかぜと区別できません。
診断と治療
診察所見に応じて、のどの迅速検査や培養検査などを検討します。溶連菌による咽頭炎と診断した場合は抗菌薬で治療します。症状を改善し、周囲への感染を減らすとともに、リウマチ熱などの合併症を防ぐ意味があります。薬の種類によって必要な期間が違うため、熱や痛みが消えても自己判断で中断しないでください。
家庭でのケア
のどが痛い間は刺激の少ない、飲み込みやすい食事にします。コップや食器を共用せず、手洗いを続けましょう。診察では、薬を飲み始めた日、飲めなかった回数、薬を飲んだ後の発疹なども伝えてください。
再受診が必要な変化
治療を始めても改善しない、口が開けにくい、よだれが増えて飲み込めない、首が大きく腫れる場合は早めに受診します。回復後に赤茶色の尿、まぶたや足のむくみ、尿量の減少があれば、腎炎などの確認が必要です。抗菌薬を飲んだから腎炎も必ず防げる、というわけではありません。
登園・登校の目安
登園・登校とよくある疑問
適切な抗菌薬を始めて少なくとも24時間が経ち、熱が下がって全身状態がよければ再開を相談できます。家族全員に検査や薬が必要とは限りません。症状のある家族、基礎疾患のある家族がいる場合は医師に伝えてください。
保育所の一般的な目安は、適切な抗菌薬を飲み始めて24〜48時間経過し、体調も回復していることです。学校での扱いは医師・学校にご確認ください。
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アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)
どんな病気?
アデノウイルスには複数の型があり、のどの炎症、結膜炎、胃腸炎など、型や感染した場所によって症状が異なります。発熱・のどの痛み・目の充血が組み合わさる病気が咽頭結膜熱です。「プール熱」とも呼ばれますが、咳やくしゃみ、手やタオルを介しても感染します。
経過と診察
高い熱が数日続き、上がったり下がったりすることがあります。診察ではのどや目だけでなく、呼吸や脱水の有無も確認します。必要に応じて迅速検査を行いますが、検査結果だけで病状の重さは決まりません。長引く発熱をすべてアデノウイルスのためと決めつけず、経過に応じてほかの病気も検討します。
治療と家庭でのケア
通常は症状を和らげながら回復を待ちます。ウイルスそのものに抗菌薬は効きません。のどの痛みが強い間は、冷たすぎない飲み物や刺激の少ない食事を少量ずつ。目をこすらないようにし、目やにを拭いた後は手を洗います。タオルや枕などの共用は避けてください。
受診の目安
水分がとれない、尿が減る、呼吸が苦しそう、熱が続いて元気が落ちる場合は再受診します。目の強い痛み、まぶしさ、見えにくさがある場合は眼科での確認が必要です。市販の目薬や以前処方された目薬を自己判断で流用しないでください。
登園・登校の目安
登園・登校は?
咽頭結膜熱は、発熱・咽頭炎・結膜炎などの主な症状が消えた後2日を経過するまで出席停止です。「アデノウイルス陽性」でも病型はさまざまなので、病名に応じた再開時期を確認しましょう。
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突発性発疹
どんな病気?
主にヒトヘルペスウイルス6B型・7型に初めて感染することで起こります。乳幼児に多く、高熱が3〜4日ほど続き、熱が下がるころに体を中心とした赤い発疹が出るのが典型的です。ただし、発熱や発疹の出方には個人差があり、典型的な経過にならないこともあります。
熱だけの段階では決めつけない
初めは発疹がないため、診察の時点で突発性発疹と断定できないことがあります。耳やのどの感染、尿路感染症など、月齢と症状に応じてほかの原因を確認します。後から熱が下がって発疹が出た経過が、診断の手がかりになります。通常、ウイルスを調べる特別な検査は必須ではありません。
治療と家庭での観察
多くは自然に回復し、水分補給やつらさを和らげるケアが中心です。熱の数字だけでなく、飲めているか、尿が出ているか、呼びかけに普段どおり反応するかを見てください。熱が下がった後、一時的に機嫌が悪くなることもありますが、「突発だから」と強い不調を見過ごさないことが大切です。
受診を急ぐサイン
生後3か月未満の発熱、飲めない、ぐったりする、発熱が長引く場合は早めに受診します。けいれんが5分以上続く、繰り返して意識が戻らない、呼吸や顔色が悪い場合は119番へ。発疹が出ていても、意識の様子がおかしい場合は救急対応が必要です。
登園・登校の目安
発疹が残っていても登園できる?
熱が下がり、機嫌や食事など全身状態が回復していれば、発疹だけを理由に休み続ける必要は通常ありません。園に経過を伝えて再開を相談してください。
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伝染性紅斑(りんご病)
どんな病気?
ヒトパルボウイルスB19による感染症です。軽いかぜのような症状のあとに両頬が赤くなり、腕や脚にレースのような模様の発疹が広がります。頬の赤みが目立たない場合や、かゆみ、関節の痛みが出る場合もあります。
感染する時期が特徴です
周囲にうつしやすいのは、特徴的な発疹が出る前の時期です。発疹が出たころには、一般に感染力は大きく低下しています。そのため、発疹に気づいてから隔離するだけでは感染拡大を防ぎきれません。普段からの手洗い、咳エチケット、飲み物の共用を避ける対策が大切です。
診察と家庭でのケア
発疹の形や経過、周囲の流行から診断することが多く、すべての子に血液検査が必要なわけではありません。特別な治療をせず回復することが多い病気です。日光、運動、入浴などで赤みが再び目立つことがありますが、それだけで再感染や悪化とは限りません。かゆみが強い場合は相談してください。
家族に妊婦さんがいる場合
妊娠中に感染すると胎児に影響が出ることがあるため、接触したことをかかりつけの産科に伝えて相談してください。接触しただけで胎児への影響が決まるわけではありません。溶血性貧血や免疫が低下する病気のある方も、個別の確認が必要です。
登園・登校の目安
受診・登園の目安
顔色が悪い、強いだるさや息切れがある、熱が続く場合は受診します。発疹があっても発熱などがなく元気であれば、通常は登園・登校できます。園・学校には病名と経過を伝えましょう。
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手足口病
どんな病気?
コクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスによる感染症で、口の中、手のひら、足の裏などに小さな水疱や発疹が出ます。お尻やひざ、体に広がる場合もあります。発熱が目立たない子もいますが、口の痛みで食事や水分がとりにくくなることがあります。原因ウイルスが複数あるため、何度かかかることがあります。
診察と治療
発疹の場所や口の中の様子、経過から診断することが多く、通常はウイルスの種類まで調べる必要はありません。特効薬はなく、痛みや脱水に対応しながら回復を待ちます。抗菌薬では治りません。
口が痛いときの工夫
熱いもの、酸っぱいもの、塩気の強いものを避け、なめらかで飲み込みやすい食事にします。一度にたくさん食べさせず、少量ずつ水分をとれるようにしてください。食事量より、尿の回数、口の乾き、涙の出方、元気の変化が受診判断の手がかりです。
こんな変化は早めに受診
飲めずに尿が減る、ぐったりする、嘔吐を繰り返す、強い頭痛がある、高熱が続く場合は受診します。意識や呼吸がおかしい場合は救急対応が必要です。まれな合併症を見逃さないため、単に「発疹の病気」と考えず全身を観察しましょう。
登園・登校の目安
登園と回復後の注意
熱がなく、普段の食事がとれ、元気なら登園を相談できます。発疹が完全に消えるまで待つ必要は通常ありません。回復後もしばらく便にウイルスが出るため、おむつ交換・トイレの後の手洗いを続けます。数週間後に爪が浮いたりはがれたりすることがあり、多くは生え替わりますが、痛みや化膿があれば受診してください。
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ヘルパンギーナ
どんな病気?
主にエンテロウイルスによる感染症で、乳幼児に多くみられます。急な発熱に続いて、のどの奥に小さな水疱や浅い潰瘍ができます。飲み込むと痛いため、食事を嫌がる、よだれが増える、哺乳が減るといった様子で気づくことがあります。複数のウイルスが原因となり、一度かかっても再びかかることがあります。
診察で確認すること
のどの所見と症状の経過から判断します。口の中に発疹ができる病気はほかにもあるため、自己判断で病名を決めないでください。通常は特別なウイルス検査を行わず、飲水や尿の状態、呼吸、元気が保たれているかを確認します。
治療と家庭でのケア
ウイルスを直接治す一般的な特効薬はなく、痛みや発熱のつらさを和らげ、水分を確保します。食事を無理に進めるより、少量ずつ飲めることを優先します。刺激の少ない、やわらかい食べ物を選び、酸味の強い飲み物や熱いスープは避けると楽なことがあります。必要な痛み止めは年齢に合わせて相談してください。
受診を急ぐサイン
ほとんど飲めない、尿が明らかに少ない、ぐったりしている場合は早めに受診します。強い頭痛、繰り返す嘔吐、意識の変化などは、まれな髄膜炎・脳炎なども考えて評価する必要があります。反応が乏しい、呼吸がおかしい場合は119番へ。
登園・登校の目安
登園・感染予防
熱が下がり、口の痛みが改善して食事・水分がとれ、元気になれば登園を相談できます。症状が治まった後も便からウイルスが出るため、トイレやおむつ交換の後には石けんと流水で手を洗いましょう。
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水ぼうそう(水痘)
どんな病気?
水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染して起こる病気です。赤い発疹、水疱、かさぶたが混在し、かゆみを伴います。頭皮や口の中にも出ることがあり、予防接種を受けた子では発疹が少なく、典型的な水疱にならない場合もあります。
受診前に連絡を
空気感染などで広がり、発疹が出る前から周囲にうつる可能性があります。疑わしい発疹や接触歴があるときは、直接待合室へ入る前に医療機関へ連絡してください。妊婦、新生児、免疫の働きが低下している方との接触を避けます。こうした方が接触した場合は、症状がなくても早めの相談が必要です。
診察と治療
発疹の様子や経過を確認し、判断が難しければ検査を検討します。抗ウイルス薬は発症からの時間、年齢、症状、持病などを踏まえて使用を判断します。重症化リスクがある場合は対応が異なるため、使っている薬や基礎疾患を伝えてください。
家庭でのケアと再受診
爪を短くし、肌を清潔に保ち、かき壊しを減らします。水疱をつぶす必要はありません。赤み・腫れ・痛みが強くなる、膿が出る、熱が長引く場合は細菌感染などの確認が必要です。強い頭痛、繰り返す嘔吐、息苦しさ、反応の異常がある場合も速やかに受診してください。解熱薬は医師の指示に従い、アスピリンを自己判断で使わないでください。
登園・登校の目安
登園・予防接種
通常はすべての発疹がかさぶたになるまで出席停止です。水疱を作らない軽い例などは医師に再開時期を確認します。予防にはワクチンが有効です。接触後の対応も時間が関係するため、接種歴が不明な場合は早めに相談しましょう。
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おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
どんな病気?
ムンプスウイルスによる感染症です。唾液を作る耳下腺などが腫れ、噛む・飲み込むときに痛みが出ます。両側が腫れるとは限らず、発熱が目立たない場合もあります。耳の下の腫れにはほかの原因もあるため、腫れ方だけでおたふく風邪とは決められません。
診察と治療
腫れの場所、周囲の流行、予防接種歴を確認し、必要に応じて検査を検討します。通常は症状を和らげる治療が中心で、抗菌薬はウイルスに効きません。食べづらい間は、やわらかい食事とこまめな水分補給を心がけます。酸っぱい飲食物は唾液の分泌を促して痛みが強まることがあるため、無理にとらせないでください。
注意したい合併症
強い頭痛や繰り返す嘔吐は、髄膜炎などの確認が必要なサインです。また、おたふく風邪は後に残る難聴の原因になることがあります。呼びかけへの反応が悪い、片側からの声が聞こえにくいといった変化があれば、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。思春期以降では精巣などが腫れることもあります。
家庭で確認すること
腫れ始めた日、左右の変化、発熱、水分摂取を記録すると受診に役立ちます。首の腫れが急に強くなる、飲めない、ぐったりする場合は再受診を。急な陰嚢の痛みは、別の緊急疾患もあるため直ちに受診してください。
登園・登校の目安
登園と予防
耳下腺などの腫れが出た後5日を経過し、かつ全身状態がよくなるまで出席停止です。予防接種は発症や合併症の予防に重要で、日本小児科学会は2回接種を勧めています。母子手帳で接種歴を確認しましょう。
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はしか(麻しん)
どんな病気?
麻しんウイルスによる感染症です。発熱、咳、鼻水、目の充血など、かぜに似た症状で始まり、その後に高熱と全身の発疹がみられます。肺炎や脳炎などを起こすことがあり、「子どものうちに自然にかかった方がよい病気」ではありません。
疑ったら、まず受診先へ連絡
空気感染し、一般的なマスクや手洗いだけでは十分に防げません。発熱・発疹があり、麻しん患者との接触、海外渡航、地域の流行などがある場合は、直接来院せず、接触した日と症状、MRワクチンの接種歴を伝えてください。医療機関から受診方法の案内を受け、移動に公共交通機関を使うことも避けて相談します。
診断と治療
症状と接触歴を確認し、必要な検体検査や行政との連携を行います。通常のかぜとして経過を見るだけではなく、周囲への感染防止も含めた対応が必要です。治療は脱水や呼吸状態への対応、合併症の治療が中心となり、状態によっては入院が必要です。
受診を急ぐ変化
息苦しい、水分がとれない、強い頭痛、繰り返す嘔吐、ぐったりするなどの変化は速やかに医療機関へ伝えてください。意識がはっきりしない、けいれんが続く、唇が青い場合は119番へ。その際も麻しんの疑いを伝えることが大切です。
登園・登校の目安
登園・予防接種
原則として解熱後3日を経過するまで出席停止ですが、回復状況により医師の判断が必要です。予防の中心はMRワクチンです。母子手帳で2回の接種歴を確認し、不明・未接種の場合は相談してください。接触後の予防は対応までの時間が重要で、症状を待たずに相談します。
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かぜ(急性上気道炎)

どんな病気?
主にウイルスが鼻やのどに感染して起こります。鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱などが順に現れることもあり、回復しても咳だけがしばらく残る場合があります。小さな子はさまざまなウイルスに初めて出会うため、かぜを繰り返すことがあります。
診察では何を確認する?
症状が始まった時期と変化、呼吸、水分摂取、尿、機嫌を確認し、肺炎、中耳炎、ぜんそくなど別の病気や合併症がないかをみます。毎回すべてのウイルス検査や血液検査が必要なわけではありません。診断後も経過が変われば、改めて評価することが大切です。
抗菌薬は必要?
抗菌薬は細菌に対する薬で、通常のウイルス性のかぜを早く治す効果はありません。不要な使用は下痢や発疹などの副作用、薬の効きにくい菌の問題につながります。鼻水の色だけで細菌感染とは判断できません。抗菌薬が必要な別の病気がある場合に、適切な薬を選びます。
家庭でできるケア
水分と休息を確保し、鼻づまりが哺乳や睡眠を妨げる場合は、負担の少ない鼻のケアを相談します。市販のかぜ薬を重ねて使ったり、大人の薬を量だけ減らして与えたりしないでください。受診時には使った薬の名前を伝えましょう。
再受診の目安
熱が長引く、一度改善してから再び悪化する、耳を痛がる、咳が続いて眠れない場合は再受診を。生後3か月未満の発熱、息苦しさ、飲めない、尿が減る場合は早めの診察が必要です。受診の判断は体温だけでなく、お子さん全体の様子で行います。
登園・登校の目安
熱が下がり、食事・水分がとれ、園や学校で過ごせる元気が戻ってから再開を相談します。咳が強く眠れない、活動で息苦しくなる場合は無理をしません。別の感染症と診断された場合は、その病気の基準に従います。
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RSウイルス感染症
どんな病気?
RSウイルスによる呼吸器感染症です。年長児では鼻水や咳などのかぜ症状で済むこともありますが、乳児、とくに月齢の低い子や早産児、心臓・肺などに持病のある子では重くなることがあります。一度かかっても、繰り返し感染します。
経過で大切なこと
初めは鼻水や軽い咳でも、数日後に咳が強まり、ゼーゼーしたり呼吸が速くなったりすることがあります。小さな赤ちゃんでは、発熱が目立たなくても哺乳が減る、呼吸が止まるように見えるなどの症状が出る場合があります。熱がないことだけで安心しないでください。
診察と治療
呼吸の回数、胸のへこみ、酸素の状態、哺乳量や脱水を確認し、必要に応じて検査をします。RSの検査が陽性かどうかと、入院が必要かどうかは別の判断です。通常は症状に応じた支持療法が中心で、重い場合は酸素や水分補給などのため入院します。抗菌薬はRSウイルス自体には効きません。
家庭で観察するポイント
授乳は一度に無理をせず、飲める範囲で少量ずつ。鼻づまりで飲みにくい場合は適切な鼻のケアを相談してください。普段に比べた哺乳量、尿の回数、呼吸の様子を記録すると受診に役立ちます。咳がある人は乳児との近い接触を控え、手洗いとよく触れる物の清潔を心がけます。
受診を急ぐサイン
肋骨の間やみぞおちがへこむ、息が速い、飲むと息切れする、哺乳や尿が明らかに減る場合は早めに受診します。呼吸が止まる、唇が青い、反応が乏しい場合は119番へ。重症化予防の製剤については対象条件があるため、該当するか個別に相談してください。
登園・登校の目安
呼吸が落ち着き、普段に近い食事や哺乳ができ、全身状態が回復してから再開を相談します。検査の陰性化だけを再開条件にするものではありません。乳児では哺乳と呼吸の回復を特に確認してください。
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ヒトメタニューモウイルス感染症
どんな病気?
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)による呼吸器感染症です。鼻水、発熱、咳などで始まり、ゼーゼーする呼吸や息苦しさが出ることがあります。RSウイルス感染症と症状が似ており、乳幼児や持病のある子では、気管支炎や肺炎に注意が必要です。
診察と検査の考え方
咳の強さだけでなく、呼吸が速くないか、胸がへこんでいないか、酸素が足りているか、飲めているかを確認します。検査は年齢や症状、診療上の必要性に応じて行います。すべての呼吸器感染症で原因ウイルスを調べるわけではなく、検査をしない場合にも症状に合わせた診療は可能です。
治療について
通常、ウイルスに対する特別な治療薬はなく、水分補給や発熱・呼吸への対応が中心です。呼吸が苦しい、酸素が低い、飲めない場合は入院が必要になることがあります。抗菌薬はウイルス自体には効きませんが、細菌感染の合併などがあれば治療内容を変えます。
家庭でのケア
少量ずつ水分をとらせ、眠れているか、遊ぶ元気があるか、尿が出ているかを見ます。咳が強い場合でも、市販薬をいくつも追加せず、使える薬を確認してください。手洗い、換気、咳エチケットを心がけ、コップやタオルの共用を避けましょう。
登園・登校の目安
再受診と登園の目安
呼吸が速くなる、胸やみぞおちがへこむ、飲めなくなる、発熱が続いて元気がなくなる場合は再受診します。唇が青い、反応が乏しいときは119番へ。登園は検査が陰性になることではなく、解熱し、呼吸や食事、活動性が回復していることを目安に相談してください。
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マイコプラズマ感染症
どんな病気?
肺炎マイコプラズマという細菌による感染症です。発熱、だるさ、頭痛などに続いて乾いた咳が強まり、熱が下がった後も咳が残ることがあります。学童期以降に多くみられますが、もっと小さな子でも感染します。感染した全員が肺炎になるわけではありません。
診察と検査
発熱と咳の経過、周囲の流行、胸の診察所見などを合わせて判断します。必要に応じて、のどのぬぐい液を使う抗原検査・遺伝子検査や血液の抗体検査、肺炎を確認する胸部画像検査などを検討します。検査方法や時期によって結果の意味が異なり、抗体検査は過去の感染の影響が残る場合もあります。「咳が長いからマイコプラズマ」「検査が陽性だから現在の症状は全部そのため」とは限りません。
治療の特徴
病状に応じて、マイコプラズマに有効な抗菌薬を使用します。一般的な細菌とは性質が異なり、かぜのときに残った抗菌薬を飲んでも適切な治療にはなりません。また、薬が効きにくい菌の場合もあるため、改善しないときは年齢や安全性を考慮して治療を見直します。自己判断で薬を増減・変更しないでください。
家庭で確認すること
睡眠を妨げる咳、運動時の息切れ、食事・水分摂取、発熱の推移を記録します。咳がある間は咳エチケットと換気を心がけ、体調に合わせて休息をとります。咳だけが残ることはありますが、次第に軽くなっているかが大切です。
再受診の目安
治療後も熱が続く、息苦しい、胸が痛い、飲めない、発疹や口・目の粘膜の強い症状が出た場合は相談してください。登園・登校は熱や強い咳が改善し、日常の活動に無理がないかを確認して判断します。
どのようにうつる? 家族はどうする?
主に咳やくしゃみのしぶき、近い接触を通じて広がります。感染してから症状が出るまで通常2〜3週間ほどかかるため、直前の出来事だけでは感染のきっかけが分からないこともあります。家族や園・学校で長引く咳の人がいることは診断の参考になります。家族に症状が出た場合は相談し、本人の薬を分けて飲ませないでください。
咳が残るのは薬が効いていないから?
熱が下がってからも咳が3〜4週間ほど続くことがあり、咳が残るだけで治療失敗とは限りません。ただし、発熱が続く、咳が強くなる、睡眠や飲食に支障がある場合は別です。再診時には「夜に何回起きるか」「咳で吐くか」「飲めた量」などを伝えると、回復の判断に役立ちます。次の診察を待つ間でも、息苦しさが出たら早めに受診してください。
登園・登校の目安
登園・登校に陰性の確認は必要?
症状が改善しても検査結果がしばらく陽性になる場合があり、通常は陰性化を待つことを再開条件にはしません。解熱し、強い咳が落ち着いて集団生活に無理がないかを医師と確認します。再開後も咳が残る間は、年齢に応じた咳エチケットを続けます。
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百日咳
どんな病気?
百日咳菌による感染症です。最初は鼻水や軽い咳など、かぜに似ています。次第に短い咳を繰り返し、咳の後に吐く、息を吸うときに音がする、といった特徴が出ることがあります。年長児や大人では長引く咳だけの場合もあり、家族から乳児へうつることがあります。
乳児で特に注意すること
小さな赤ちゃんは、典型的な激しい咳が出ないまま、呼吸が止まる、顔色が悪くなる、ミルクが飲めなくなることがあります。乳児に咳があり、家族にも長く続く咳がある場合は、その情報を必ず伝えて早めに受診してください。ワクチン接種済みでも感染を完全には否定できません。
診断と治療
咳の始まった時期や接触歴を確認し、時期に合った検査を選びます。抗菌薬は、とくに早期に使うことや周囲への感染を減らすことに意味があります。一方、咳が続く段階では、菌を減らしても咳がすぐには止まらない場合があります。治療が終わっても咳が残ることと、感染対策が不要かどうかは分けて考えます。
家庭での対応
少量ずつ食事や水分をとり、たばこの煙など咳を誘う刺激を避けます。咳の発作の回数、嘔吐、睡眠への影響を記録してください。同居家族、とくに乳児や妊婦などへの対応は、接触の状況に応じて医師に相談します。
登園・登校の目安
救急・登園の目安
呼吸停止、唇が青い、反応が乏しい場合は119番へ。飲めない、咳のたびに顔色が変わる場合も急いで受診します。出席停止は、特徴的な咳がなくなるまで、または適切な抗菌薬による5日間の治療が終了するまでが基準です。薬の変更があった場合も含め、再開日を確認してください。
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気管支ぜんそく
どんな病気?
空気の通り道に炎症があり、刺激に敏感になって狭くなることで、咳、ゼーゼー・ヒューヒューという音、息苦しさを繰り返します。夜間や明け方、運動、かぜをひいたときに症状が出やすいことがあります。ただし、乳幼児のゼーゼーがすべてぜんそくとは限りません。
診察で伝えたいこと
症状の回数、夜眠れるか、運動で困るか、かぜ以外のときにも症状があるかを確認します。年齢に応じて呼吸機能検査やアレルギー検査などを検討しますが、検査だけで決めるのではなく、症状の経過や治療への反応も判断材料になります。
治療は二つの役割があります
発作時には、狭くなった気道を広げる薬などを使います。一方、長期管理では吸入ステロイドなどで気道の炎症を抑え、症状のない日を増やします。発作止めの使用が増えている、夜に咳で起きる場合は、日常の管理を見直すサインです。調子がよくても、管理薬を自分でやめないでください。
家庭・園・学校での工夫
吸入器や補助器具を正しく使えているか、定期的に確認します。受動喫煙を避け、ダニなど悪化に関係する要因に対策をとります。運動を一律に禁止するのではなく、治療で安定させながら参加方法を相談しましょう。発作時に使う薬、受診の目安を記した対応方針を家族や園・学校で共有しておくと安心です。
受診を急ぐサイン
会話や飲水が難しい、胸が大きくへこむ、指示された発作時の薬を使っても改善しない場合は急いで受診します。唇が青い、ぼんやりする、疲れて呼吸が弱くなる場合は119番へ。音の大きさだけで重症度は判断できません。
通園・通学の目安と配慮
ぜんそく自体が人にうつることはありません。呼吸が安定し、普段の活動ができるかで判断します。発作時の薬と受診の目安を園・学校で共有し、体育や運動への参加は症状に合わせて調整します。
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中耳炎
どんな病気?
鼓膜の奥の中耳に炎症や液体の貯留が起きる病気です。かぜに続く急性中耳炎では、耳の痛み、発熱、耳だれなどがみられます。小さな子は痛みを言葉にできず、機嫌が悪い、夜泣きが増える、耳を気にするといった様子になることもあります。
診断には耳の観察が必要です
耳を触るだけで中耳炎とは限らないため、鼓膜の赤み・腫れ・液体の有無などを確認します。年齢、症状、鼓膜所見によって重症度を判断し、痛みへの対応や抗菌薬の必要性を決めます。軽症では経過観察を選ぶ場合もあり、すべての中耳炎で同じ治療を行うわけではありません。
聞こえにくさが残ることがあります
痛みや熱が治まっても中耳に液体が残る滲出性中耳炎では、呼びかけへの反応が悪い、テレビの音を大きくする、聞き返すといった変化がみられます。痛みが少ないため見逃されやすく、長引く場合には耳鼻咽喉科で聞こえや鼓膜の状態を確認します。
家庭で気をつけること
処方薬は指示どおり使い、再診の指示があれば痛みがなくなっても受診してください。耳だれは外に出た分をやさしく拭き、耳の奥を綿棒で触ったり、指示のない点耳薬を入れたりしないようにします。繰り返す中耳炎や聞こえの変化も相談しましょう。
急いで受診したいサイン
耳の後ろが赤く腫れる、耳が前に押し出される、強い痛みや高熱が続く、顔の動きに左右差がある場合は早めの診察が必要です。中耳炎そのものが直接うつるわけではありませんが、伴うかぜの症状に応じた感染対策を行います。
通園・通学の目安と配慮
中耳炎だけを理由に一律の出席停止にはしません。熱や痛みが落ち着き、集団で過ごせる体調に戻ったら、伴うかぜなどの症状も踏まえて園・学校に相談してください。
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アレルギー性鼻炎

どんな病気?
ダニや花粉などに対するアレルギー反応が鼻の粘膜で起こる病気です。一年を通して症状がある通年性と、花粉の季節に悪化する季節性があります。くしゃみ、水のような鼻水、鼻づまり、鼻や目のかゆみが特徴ですが、子どもでは鼻をこする、口呼吸、いびきなどが目立つこともあります。
診察と検査
季節や場所による変化、睡眠や学校生活への影響、家族のアレルギー歴などを確認します。必要に応じて血液検査などで原因候補を調べますが、陽性の項目がすべて現在の症状の原因とは限りません。かぜ、副鼻腔炎、アデノイドなど、ほかの鼻づまりの原因も考えます。
治療の考え方
症状に応じて抗ヒスタミン薬、点鼻薬などを選びます。眠気や使いやすさ、年齢も考慮するため、効き目だけでなく日中の様子を伝えてください。スギやダニに対する免疫療法は選択肢の一つですが、適応や実施施設の確認、継続した治療が必要で、すべての子が対象になるわけではありません。
家庭でできること
原因に合わせて寝具の手入れや掃除、花粉を室内に持ち込まない工夫を行います。薬が鼻の粘膜に届くよう、点鼻薬の使い方も確認しましょう。鼻づまり用の市販点鼻薬を長く使い続けると悪化につながることがあるため、自己判断で常用しないでください。
受診の目安
鼻づまりで眠れない、集中できない、口呼吸やいびきが続く場合は相談を。片側だけの悪臭のある鼻水や鼻出血、顔の痛み、発熱がある場合は、アレルギー以外の原因も確認します。「いつもの鼻炎」と決めつけないことが大切です。
通園・通学の目安と配慮
鼻炎自体による感染を理由に休む必要はありません。鼻づまりによる睡眠不足や薬の眠気など、生活への影響を確認しながら通園・通学を続けます。発熱など別の症状があれば感染症の有無を確認します。
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アトピー性皮膚炎

どんな病気?
皮膚のバリア機能の弱さや炎症が関係し、かゆみのある湿疹がよくなったり悪くなったりします。乳児は顔や頭、成長するとひじ・ひざの内側など、年齢によって出やすい場所が変わります。かき続けると皮膚が傷ついてさらにかゆくなるため、眠りや生活への影響も含めて治療します。
診察で確認すること
湿疹の範囲や強さ、睡眠、使っている塗り薬の種類・量・頻度を確認します。検査でアレルギー反応があっても、それだけで湿疹の原因や除去する食物は決められません。自己判断の食事制限は成長に必要な栄養を減らすことがあるため避けてください。
治療の三つの柱
肌を清潔にして保湿するスキンケア、塗り薬などで炎症を抑える治療、汗や刺激など悪化要因への対策を組み合わせます。ステロイド外用薬は部位と重症度に合う強さ・量・期間で使用します。「副作用がない」薬ではありませんが、必要な治療を避けて炎症を長引かせないことも重要です。不安は使い方と一緒に確認しましょう。
よくなった後も相談を
見た目が落ち着いても炎症が残り、急にやめると再燃することがあります。塗る回数や維持療法は医師と調整してください。入浴ではこすりすぎず、汗を流した後は保湿を。爪を短くし、肌への刺激を減らします。効果が乏しい場合は、塗り方、感染、別の病気などを再評価します。
早めに受診したいサイン
痛みを伴う水疱が急に広がる、膿や黄色いかさぶたが増える、発熱がある場合は感染の合併を確認します。目の周りの症状、かゆみで眠れない状態も相談してください。家族だけでケアを抱え込む必要はありません。
通園・通学の目安と配慮
アトピー性皮膚炎そのものは人にうつりません。汗をかいた後のケアや塗り薬の扱い、かゆみによる睡眠不足を園・学校と共有します。とびひなどの感染を合併した場合は、その状態に応じて判断します。
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食物アレルギー


どんな病気?
食物に対する免疫反応によって、皮膚、呼吸器、消化器などに症状が出る病気です。食べて比較的すぐに症状が出るタイプのほか、時間をおいて主に嘔吐などが出るタイプもあります。症状の出方や原因食品は年齢によっても異なります。
診断で大切な情報
何を、どのくらい、どのように調理して食べたか、何分・何時間後にどんな症状が出たかを確認します。食品の表示や症状の写真も役立ちます。血液検査で陽性でも、食べると必ず症状が出るとは限りません。必要に応じて、対応できる医療機関で食物経口負荷試験を行い、安全に食べられる範囲を判断します。
治療と食生活
基本は正しい診断に基づく必要最小限の除去です。食べられる食品まで広く除くと、栄養や成長、生活の負担につながります。一方、医師から除去を指示された食品を、家庭で自己判断して試すことは危険です。食べる量を増やす治療と、診断のための負荷試験は異なります。成長や栄養を確認しながら、定期的に方針を見直します。
緊急時の対応
食後に息苦しさ、声のかすれ、強い咳、ぐったり、繰り返す強い嘔吐などがある場合は、重いアレルギー反応の可能性があります。皮膚症状がなくても起こります。アドレナリン自己注射薬を処方されている場合は、事前に指示された方法で速やかに使用し、119番へ連絡してください。立たせたり歩かせたりせず、救急隊の指示に従います。
園・学校と共有すること
原因食品、食べられる範囲、誤食時の対応、薬の保管場所を共有します。商品は同じ名前でも原材料が変わることがあるため、毎回表示を確認しましょう。給食や行事の前には、診療情報に基づく対応を相談してください。
通園・通学の目安と配慮
食物アレルギー自体を理由に登園・登校を制限する必要は通常ありません。医師の指示に基づく給食対応、誤食時の連絡・緊急薬の使い方を共有します。強い反応が起きた後の復帰は回復状況を確認して判断します。
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情報確認日:2026年10月8日
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じんましん
どんな症状?
皮膚の一部が赤く、または白っぽく盛り上がり、強いかゆみを伴います。一つ一つの膨らみは通常数時間ほどで消え、別の場所に出ることがあります。唇やまぶたが深く腫れることもあります。受診時には消えていることがあるため、出ているときの写真を残すと役立ちます。
原因は食べ物だけではありません
感染症、温度や圧迫などの刺激、薬などが関係することもあり、原因が特定できない場合も少なくありません。直前に食べた物をすべて原因と考えたり、広い食事制限を始めたりしないでください。毎回同じ食品や状況で起こるか、症状までの時間、ほかの症状があるかを確認します。
診察と治療
発疹の持続時間、頻度、かゆみ、服薬や感染症の経過などを確認します。全員に広範なアレルギー検査が必要なわけではありません。治療は主に抗ヒスタミン薬などを使い、年齢や症状に合わせて調整します。繰り返す場合は症状がない日も含めた治療計画が必要になることがあります。
家庭でのケア
かゆい部分をやさしく冷やすと楽になることがあります。熱い入浴、強い摩擦など、悪化する刺激は控えます。発疹の写真に加え、出た時刻と消えた時刻、飲んだ薬を記録してください。一つの発疹が同じ場所に長く残る、痛い、紫色になる、発熱を伴う場合は、別の皮膚疾患も確認します。
救急のサイン
息苦しさ、のどの違和感や声のかすれ、顔色不良、ぐったり、強い腹痛や繰り返す嘔吐を伴う場合は、アナフィラキシーの可能性があります。119番へ連絡し、処方済みの緊急薬がある場合は指示どおり対応してください。じんましんだけであっても、広がる・繰り返す場合は受診しましょう。
通園・通学の目安と配慮
じんましん自体は人にうつりません。皮膚症状だけで元気があり、生活に支障がなければ登園・登校を相談できます。呼吸や全身の症状があるとき、感染症を伴うときは、それぞれの状態に応じて対応します。
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とびひ(伝染性膿痂疹)
どんな病気?
黄色ブドウ球菌や溶連菌などが皮膚に感染して起こります。虫刺され、湿疹、あせもなどをかき壊した所から始まることがあり、水疱が破れてただれる、黄色いかさぶたができるといった症状がみられます。患部を触った手で別の場所をかくと、離れた場所にも広がります。
診察と治療
皮膚の状態、広がり、発熱などの全身症状を確認し、範囲や重症度に応じて塗り薬や飲み薬を選びます。改善しない場合は、薬の効きにくい菌や別の皮膚疾患を考えて検査を行うこともあります。湿疹用の薬だけを自己判断で塗り続けず、治療内容を確認してください。
家庭でのケア
患部はやさしく洗い、医師の指示に沿って薬を使い、清潔なガーゼなどで保護します。水疱を無理につぶしたり、かさぶたをはがしたりしないでください。爪を短くし、患部に触れた後は手を洗います。タオルや衣類は共用せず、原因となった湿疹やかゆみも一緒にケアすることが再発予防につながります。
再受診が必要な変化
急に広がる、赤み・腫れ・痛みが強い、熱が出る、皮膚が広くむける場合は早めに受診します。治療を始めても改善が乏しい場合も、診断や薬の見直しが必要です。顔、とくに目の周りに広がる場合は早めに相談しましょう。
登園・登校の目安
登園やプールはどうする?
治療を行い、患部を適切に覆える場合は登園できることがありますが、広範囲の病変や全身症状がある場合は休むこともあります。皮膚同士の接触やタオルの共用で広がるため、プール・水遊びは治るまで控え、再開時期を確認してください。
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感染性胃腸炎
どんな病気?
ウイルスや細菌が原因となり、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが起こります。ノロウイルスやロタウイルスなど原因はさまざまで、症状だけで病原体を決められないこともあります。乳幼児は脱水が進みやすいため、便の回数だけでなく、飲水量や尿、元気を確認します。
診察と治療
脱水の程度と腹部の状態を確認し、血便や長引く症状などがあれば必要な検査を検討します。多くのウイルス性胃腸炎では、水分と電解質を補うことが治療の中心です。抗菌薬や下痢止めを全員に使うわけではありません。飲めない場合には点滴などが必要になることがあります。
水分のとり方
吐き気があるときは、一度に大量に飲ませず、経口補水液などを少量ずつ、こまめに与えます。母乳は通常続けられます。水分を保てるようになったら、食事も体調に合わせて再開し、長時間の絶食を続ける必要は通常ありません。甘いジュースだけで水分補給を続けるのは避け、飲めるものと量を相談しましょう。
早めに受診したいサイン
尿が明らかに減る、口が乾く、涙が少ない、ぐったりする場合は脱水が疑われます。緑色の嘔吐、血便、強い・場所のはっきりした腹痛、周期的に激しく泣く場合は、胃腸炎以外の病気も含めて急いで診察を受けてください。
家庭内感染を防ぐには
便や吐物の処理後は石けんと流水で手を洗います。ノロウイルスはアルコール消毒だけでは対策が不十分です。処理には使い捨て手袋などを用い、汚染した場所は適切な製品・濃度の塩素系消毒剤で対応し、酸性製品と混ぜないでください。嘔吐・下痢が治まり普段の食事がとれるようになっても、手洗いは続けます。
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便秘症
毎日出ていても便秘?
便秘は、便が長く出ない、または出しにくい状態です。毎日少し出ていても、硬くて痛い、大きな便で肛門が切れる、便を我慢するといった場合は便秘症のことがあります。たまった便の周りから軟らかい便が漏れて、下着が汚れることもあり、単なる下痢や本人の不注意とは限りません。
悪循環を早めにほどく
痛い排便を経験すると我慢し、便がさらに硬く大きくなり、次の排便がもっと痛くなります。トイレトレーニングや入園・入学の時期に始まることもあります。「出しなさい」と叱ることは解決につながらず、安心して排便できる環境が大切です。
診察と治療
便の回数・形・痛み、我慢するしぐさ、食事、成長、いつから始まったかを確認します。多くは腸の働きや排便習慣に関係する機能性便秘ですが、生まれて間もない時期からの症状などでは別の原因を調べます。便が多くたまっている場合はまず出し、その後、便を軟らかく保つ治療を続けます。
家庭での取り組み
食事や水分、活動のリズムを整え、食後など落ち着いてトイレに座れる時間を作ります。足が床につかない場合は足台を使うと踏ん張りやすくなります。排便日誌は薬の調整に役立ちます。薬で出たらすぐ中止するのではなく、痛みなく出せる習慣が安定するまで医師と相談して続けます。
こんなときは早めに受診
強い腹痛、おなかの張りと繰り返す嘔吐、緑色の嘔吐、元気の低下、体重が増えない場合は早めの確認が必要です。血便が続く場合も、切れ痔と決めつけないでください。食物繊維だけを増やしても治らないことがあり、状態に合う治療が必要です。
通園・通学の目安と配慮
便秘症自体による出席停止はありません。腹痛などが落ち着いて活動できれば通園・通学できます。便意を我慢せずトイレに行ける配慮をお願いし、失敗を叱らず、必要に応じて学校での排便環境も相談します。
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夜尿症
どんな病気?
一般に5歳を過ぎても睡眠中のおもらしが繰り返し続く場合に、夜尿症として評価します。夜に作られる尿の量、膀胱にためられる量、睡眠中に尿意で目覚める仕組みなどが関係します。しつけが悪い、怠けているといった問題ではありません。
受診時に確認すること
夜尿の回数、昼間の尿もれや頻尿、便秘、いびき、水分のとり方を確認します。一度半年以上おさまってから再び始まった場合、急に水をたくさん飲む・尿が増える場合も伝えてください。尿検査などで、糖尿病や尿路の病気などが隠れていないか確認することがあります。
家庭でできること
叱らず、焦らせず、本人が取り組めたことを認めましょう。日中の水分は必要量をとり、夕方以降の一度に多い飲水を見直し、寝る前に排尿する習慣を整えます。昼間から極端に水分を減らしたり、のどが渇いているのに飲ませなかったりしないでください。毎晩無理に起こすことも、自己判断で続けず相談します。
治療の選び方
生活調整に加え、尿が出始めたことを知らせるアラーム療法や、夜間の尿量を調整する薬などを検討します。効果が出るまでの期間や家庭での負担が異なるため、本人の希望も踏まえて選びます。薬によっては服用前後の飲水に重要な注意があり、処方時の説明を必ず守ってください。
相談するタイミング
本人が気にしている、宿泊行事が心配、昼間にも症状がある場合は、自然に治るまで待つだけでなく相談できます。排尿時の痛み、発熱、強い口渇、体重減少がある場合は早めに受診してください。短期間の成功・失敗だけで評価せず、記録を見ながら治療を調整します。
通園・通学の目安と配慮
夜尿症を理由に登園・登校を控える必要はありません。宿泊行事は本人の気持ちとプライバシーに配慮し、必要な着替えや服薬の扱いを事前に相談します。周囲に知らせる範囲も本人・家族で確認しましょう。
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尿路感染症
どんな病気?
尿の通り道に細菌が入り、膀胱や腎臓などで炎症を起こします。膀胱炎では排尿時の痛み、何度もトイレへ行く、残尿感などが目立ちます。腎臓まで感染する腎盂腎炎では、発熱、背中や脇腹の痛み、嘔吐などが起こることがあります。
乳幼児では気づきにくいことも
小さな子は痛みを伝えられず、発熱、機嫌の悪さ、哺乳の低下だけで見つかる場合があります。かぜらしい症状のない発熱が続くときは、尿路感染症も考えます。尿のにおいや色だけで診断はできません。
診断と治療
尿検査で炎症の所見を確認し、必要に応じて尿培養で原因菌や薬の効き方を調べます。尿の採り方によって皮膚の菌が混ざることがあるため、医療機関の案内に沿って採尿してください。可能であれば抗菌薬を始める前の尿が診断に役立ちますが、具合が悪い子の治療を不必要に遅らせません。
治療後の確認も大切です
抗菌薬を用い、月齢、全身状態、飲水や内服が可能かによって、入院・点滴を検討することがあります。熱が下がっても指示された期間の治療を続けます。年齢や繰り返しの有無などに応じ、超音波検査などで尿の流れや構造に問題がないかを確認する場合があります。
家庭でできること・受診の目安
水分を適切にとり、尿を長く我慢しない習慣、便秘への対応を心がけます。治療中に発熱が続く、吐いて薬が飲めない、尿が減る場合は再受診を。生後間もない子の発熱、ぐったりして反応が悪い場合は速やかな診察が必要です。通常、家族や友達にうつることを心配して隔離する病気ではありません。
通園・通学の目安と配慮
通常、友達にうつすことを理由とした出席停止は必要ありません。熱が下がり、食事や水分がとれ、痛みが落ち着いてから再開します。水分補給と、尿を我慢せずトイレに行ける環境を整えます。
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てんかん
どんな病気?
脳の神経細胞の活動が一時的に乱れ、さまざまな発作を起こす病気です。全身が硬くなる、手足がガクガクするほか、一点を見つめて反応しなくなる、体の一部だけが動くなど、発作の形はさまざまです。一度のけいれんや、ぼんやりする様子だけでてんかんと決まるわけではありません。
診断のために大切な情報
発作前後の状況、持続時間、左右差、呼びかけへの反応、発熱の有無を確認します。安全確保を優先したうえで撮影できた動画は、診断の助けになります。脳波検査や画像検査などを症状に応じて組み合わせ、発作の種類と原因を評価します。必要な専門検査については適切な医療機関での評価を検討します。
治療と普段の生活
発作の型に合った薬を選び、効果と副作用、発達や学校生活への影響を確認します。発作がなくても薬を急にやめると再発することがあるため、減量や中止は必ず主治医と相談してください。睡眠不足を避け、服薬と発作の記録を続けます。入浴や水泳などは、一人にしない工夫と個別の安全計画が大切です。
発作が起きたら
危険物を遠ざけ、頭を守り、可能なら横向きにして時間を測ります。体を強く押さえず、口に物や指を入れず、意識が戻るまでは飲み物を与えません。個別に救急薬と対応計画がある場合は、それに従ってください。
救急の目安
けいれんが5分以上続く、繰り返して意識が戻らない、呼吸や顔色が悪い場合は119番へ。初めての発作や、普段と違う発作も速やかに診察を受けます。乳児で一瞬体を折り曲げる動きがまとまって繰り返される場合は、早めに小児科へ相談してください。
通園・通学の目安と配慮
病名だけで一律に登園・登校や運動を制限するものではありません。発作の状態に合わせ、主治医と活動範囲を相談します。発作時の対応、救急薬の扱い、水泳などで必要な見守りを園・学校と共有します。
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熱性けいれん
どんな病気?
主に生後6か月から5歳ごろの子に、発熱に伴って起こります。多くは数分で止まり、成長とともに起こしにくくなります。ただし、熱があるときのけいれんがすべて熱性けいれんとは限らず、初めての場合や経過が典型的でない場合は、髄膜炎などほかの原因も確認します。
けいれんが起きたら
安全な場所に寝かせ、周りの硬い物をどけ、可能なら顔や体を横向きにします。口の中に指やスプーンを入れる、強く押さえつける、揺さぶるといったことはしないでください。飲み物や飲み薬も、意識が十分に戻るまでは与えません。開始時刻を確認し、手足の動きや左右差、顔色、呼吸を見ます。
119番を呼ぶ目安
5分以上続く、繰り返して意識が戻らない、呼吸が悪い・唇が青い場合は119番へ。5分を待つ必要があるという意味ではなく、呼吸や顔色が悪ければすぐに呼んでください。初めてのけいれんは止まっても速やかな診察が必要です。左右差がある、同じ発熱中に繰り返す、回復が悪い場合も必ず伝えます。
検査と予防
すぐに回復した典型的な経過では、脳波や画像検査が必ず必要とは限りません。年齢、持続時間、回数、診察所見から判断します。解熱薬はつらさを和らげるために使いますが、けいれんを確実に防ぐ薬ではありません。再発予防の薬が必要か、いつ使うかは個別に決めます。
また起きたときに備えて
発熱時の対応、救急薬の有無と使い方、受診先を家族や園で共有しましょう。過去の発作時間や回数の記録も役立ちます。熱性けいれんを起こしたから必ずてんかんになる、ということではありません。不安な点は経過と一緒に相談してください。
通園・通学の目安と配慮
けいれんが止まったことだけで再開を決めず、発熱の原因となった病気と全身の回復に応じて判断します。園には発作の経過と、再発時の連絡・救急対応、処方された薬の有無を伝えてください。
登園・登校の目安一覧を見る →睡眠障害の詳しいご案内を開く・閉じる
睡眠障害
「眠れない」をひとまとめにしません
子どもの睡眠の悩みには、寝つきの悪さ、夜中に何度も起きる、睡眠時間のずれ、強いいびき、日中の眠気などがあります。年齢によって必要な睡眠や生活リズムは異なり、夜泣きだけですぐに病気と決まるわけではありません。本人や家族の生活への影響も含めて考えます。
診察で確認すること
平日・休日の就寝と起床、昼寝、夜間の覚醒、スマートフォンの使用、いびき、服薬などを確認します。1〜2週間ほどの睡眠日誌が役立ちます。鼻づまり、皮膚のかゆみ、脚の不快感、心身のストレスなどが睡眠を妨げる場合もあり、原因に応じて診察や専門的な評価を検討します。
家庭で整えたいリズム
朝の起床時刻をなるべくそろえ、起きたら光を浴び、朝食と日中の活動を大切にします。寝る前は照明と刺激を控え、動画やゲームを終える時間を決めましょう。午後遅い昼寝やカフェイン入り飲料にも注意します。できないことを叱るのではなく、家族で続けられる小さな変更から始めます。
いびきにも注意
大きないびきが続く、睡眠中に呼吸が止まるように見える、息をあえぐ場合は、睡眠時無呼吸などの確認が必要です。子どもでは日中の眠気だけでなく、落ち着きのなさや集中しづらさとして現れることもあります。安全に撮れる範囲で睡眠中の様子を記録して相談してください。
受診の目安
生活を整えても改善しない、登校や食事に支障がある、強い日中の眠気がある場合は受診を。市販の睡眠改善薬やサプリメントを自己判断で使わないでください。眠っている間に呼吸が止まり、唇が青い・反応が悪い場合は、通常の睡眠相談を待たず119番へ連絡します。
通園・通学の目安と配慮
感染による出席停止はありません。日中の眠気や起床困難が強い場合は、無理を重ねず、生活リズムの治療と学校での配慮を一緒に考えます。遅刻・欠席を本人の努力不足だけで捉えず相談してください。
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