感染症の病名案内

耳の下やあごの周りが腫れて痛みます。片側だけのこともあり、頭痛・嘔吐や聞こえの変化にも注意が必要です。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

どんな病気?

ムンプスウイルスによる感染症です。唾液を作る耳下腺などが腫れ、噛む・飲み込むときに痛みが出ます。両側が腫れるとは限らず、発熱が目立たない場合もあります。耳の下の腫れにはほかの原因もあるため、腫れ方だけでおたふく風邪とは決められません。

診察と治療

腫れの場所、周囲の流行、予防接種歴を確認し、必要に応じて検査を検討します。通常は症状を和らげる治療が中心で、抗菌薬はウイルスに効きません。食べづらい間は、やわらかい食事とこまめな水分補給を心がけます。酸っぱい飲食物は唾液の分泌を促して痛みが強まることがあるため、無理にとらせないでください。

注意したい合併症

強い頭痛や繰り返す嘔吐は、髄膜炎などの確認が必要なサインです。また、おたふく風邪は後に残る難聴の原因になることがあります。呼びかけへの反応が悪い、片側からの声が聞こえにくいといった変化があれば、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。思春期以降では精巣などが腫れることもあります。

家庭で確認すること

腫れ始めた日、左右の変化、発熱、水分摂取を記録すると受診に役立ちます。首の腫れが急に強くなる、飲めない、ぐったりする場合は再受診を。急な陰嚢の痛みは、別の緊急疾患もあるため直ちに受診してください。

登園・登校の目安

登園と予防

耳下腺などの腫れが出た後5日を経過し、かつ全身状態がよくなるまで出席停止です。予防接種は発症や合併症の予防に重要で、日本小児科学会は2回接種を勧めています。母子手帳で接種歴を確認しましょう。

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