アレルギー診療の流れ
お肌、食べもの、鼻の症状などを伺い、お子さんごとの状態に合わせてご相談を進めます。検査は全員に一律に行うものではありません。
- 来院前の準備症状が出た状況や食べた食品、使用中のお薬、気になる写真などをお持ちください。
- 問診・診察これまでの経過や、症状の出たときの様子を確認します。
- 必要に応じた検査診察の結果に合わせて、血液検査や食物経口負荷試験などの必要性を判断し、ご説明します。
- 治療方針の相談皮膚のお薬やスキンケア、食品の対応、鼻炎の治療について相談します。
- 経過確認症状や治療への反応を確認しながら、続け方を相談します。
皮膚の診療と治療方針
アトピー性皮膚炎の治療
治療の基本は、「スキンケア(保湿)」「お薬による治療」「悪化させる原因の検索と対応」の3つです。治療が進歩し、様々な薬の選択肢が出てきました。
- ステロイド外用薬
- 免疫抑制外用薬(非ステロイド)
- 生物学的製剤(注射)
多くの場合、まずはステロイド外用薬から始めます。
治療ゴールは、「スキンケアのみで皮膚をいい状態に保てること」。
炎症がしっかりしずまるまで継続し、ぶり返さないことを確認しながら減薬します。ステップダウンの目安は1~2か月単位です。
火事に例えることが多く、火種が残っているのに消火活動をやめると、そこからまた火が起こってくるイメージです。
その他のお薬の使い方などについては、診療時にご説明させていただきます。

ステロイドの副作用
ステロイド外用薬は、症状や部位に合った強さ・量・期間で使います。副作用が気になる場合や使い方に迷う場合は、自己判断で変更せず診察時にご相談ください。
食物アレルギーの診療・検査・治療
アレルギー検査と、正確な診断の重要性
当院では、必要に応じて血液検査や院内経口負荷試験を実施し、その結果などにもとづいて経口免疫療法(少量から食べ続けて慣らしていく治療)を行なっています。食物アレルギーの診断と治療を通じて、お子さまとご家族の日々の生活を支えます。
例)「□□」を食べて症状が出た!
→状況から食物アレルギーを疑う場合は、診察で必要性を判断し、血液検査で特異的IgE抗体価を調べることがあります。
しかし、血液検査の結果だけでは、“食べると実際にアレルギー症状が出るのか”、“どの量までなら安全に(症状なく)食べられるか”は分かりません。
必要に応じて、「経口負荷試験」を検討します。

食物経口負荷試験ってなに?
院内(医師の管理のもと)で、決まった量のアレルゲン食品を食べて症状が出るかどうかを確認する検査です。上記検査から、できるだけ安全な量を予測して行います。
もし症状が出た場合は検査を中断し、症状の治療を行います。症状の程度に配慮しながら実施しますが、アナフィラキシー“ショック”となった場合には連携医療機関へ紹介入院していただきます。
アレルギー検査が高値、アナフィラキシーの既往があるお子さんはリスクが高くなるため、初めから入院できる医療施設で負荷試験をすることを考え、紹介させていただきます。
経口免疫療法について
経口免疫療法は検査ではなく、検査結果などを踏まえて検討する治療です。対象や進め方、注意点は、医師がご説明します。
負荷試験の結果をもとに医師が指示した量を継続摂取することで、体に慣らしていく(免疫寛容)治療法です。
食品そのものを食べることはもちろんですが、少しでもご家族の負担を少なくできればと、市販されている加工品も取り入れられるよう案内しています。
3-6か月単位で負荷試験をして段階的に増量し、日常摂取量を食べても症状が出ないことを継続的に確認できれば、保育園(幼稚園)や学校給食での除去解除を考えます(治療ゴール)。
体調不良時、激しく運動した時には、普段食べられる量でもアレルギー反応が出る場合もあり、慎重に判断します。
治療の反応には個人差があり、アナフィラキシーなどの症状が起こる可能性もあります。医師の指示に沿って進めます。
ぜひ、一度ご相談ください。
鼻の症状・舌下免疫療法
こどもフロアではスギ・ダニに対する「舌下免疫療法」というアレルギー性鼻炎の治療が可能です。
舌下免疫療法には継続的な通院が必要です。適応や期待される効果、注意点を診察でご説明します。舌下免疫療法中は少なくとも月1回の受診が必要ですが、小学生以上のお子さんで症状が安定していればオンライン診療による定期受診も可能です。