呼吸器・耳の病名案内

熱と長引く咳が手がかりになる感染症です。咳の長さだけでは診断できず、治療後の経過も確認します。

マイコプラズマ感染症

どんな病気?

肺炎マイコプラズマという細菌による感染症です。発熱、だるさ、頭痛などに続いて乾いた咳が強まり、熱が下がった後も咳が残ることがあります。学童期以降に多くみられますが、もっと小さな子でも感染します。感染した全員が肺炎になるわけではありません。

診察と検査

発熱と咳の経過、周囲の流行、胸の診察所見などを合わせて判断します。必要に応じて、のどのぬぐい液を使う抗原検査・遺伝子検査や血液の抗体検査、肺炎を確認する胸部画像検査などを検討します。検査方法や時期によって結果の意味が異なり、抗体検査は過去の感染の影響が残る場合もあります。「咳が長いからマイコプラズマ」「検査が陽性だから現在の症状は全部そのため」とは限りません。

治療の特徴

病状に応じて、マイコプラズマに有効な抗菌薬を使用します。一般的な細菌とは性質が異なり、かぜのときに残った抗菌薬を飲んでも適切な治療にはなりません。また、薬が効きにくい菌の場合もあるため、改善しないときは年齢や安全性を考慮して治療を見直します。自己判断で薬を増減・変更しないでください。

家庭で確認すること

睡眠を妨げる咳、運動時の息切れ、食事・水分摂取、発熱の推移を記録します。咳がある間は咳エチケットと換気を心がけ、体調に合わせて休息をとります。咳だけが残ることはありますが、次第に軽くなっているかが大切です。

再受診の目安

治療後も熱が続く、息苦しい、胸が痛い、飲めない、発疹や口・目の粘膜の強い症状が出た場合は相談してください。登園・登校は熱や強い咳が改善し、日常の活動に無理がないかを確認して判断します。

どのようにうつる? 家族はどうする?

主に咳やくしゃみのしぶき、近い接触を通じて広がります。感染してから症状が出るまで通常2〜3週間ほどかかるため、直前の出来事だけでは感染のきっかけが分からないこともあります。家族や園・学校で長引く咳の人がいることは診断の参考になります。家族に症状が出た場合は相談し、本人の薬を分けて飲ませないでください。

咳が残るのは薬が効いていないから?

熱が下がってからも咳が3〜4週間ほど続くことがあり、咳が残るだけで治療失敗とは限りません。ただし、発熱が続く、咳が強くなる、睡眠や飲食に支障がある場合は別です。再診時には「夜に何回起きるか」「咳で吐くか」「飲めた量」などを伝えると、回復の判断に役立ちます。次の診察を待つ間でも、息苦しさが出たら早めに受診してください。

登園・登校の目安

登園・登校に陰性の確認は必要?

症状が改善しても検査結果がしばらく陽性になる場合があり、通常は陰性化を待つことを再開条件にはしません。解熱し、強い咳が落ち着いて集団生活に無理がないかを医師と確認します。再開後も咳が残る間は、年齢に応じた咳エチケットを続けます。

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